男の子がいるご家庭では端午の節句に兜を飾るという方も多いと思います。
その兜、いつ飾っていますか?端午の節句が近くなると飾るという方もいると思いますが、男の子の健やかな成長を願って飾るものなので、できれば良い日を選びたいと思うでしょうし、飾る方角も気になりますね。
今回は兜をいつ飾るのか、方角やしまい方についてまとめました。
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端午の節句の兜はいつ飾る?
端午の節句は3月3日や7月7日、9月9日など奇数の月数と日にちが重なる五節句の内の一つです。
古くから伝わるこういった伝統の行事は、地域によって飾る時期やしまう時期が変わってくることが多いようです。
兜や五月人形はいつ飾るの?
いつ飾るのかについてはハッキリとした決まりはないようで、調べてみると3つのパターンがありました。
- 春分の日(3月21日)が過ぎたら。
- できるだけ早く飾る。
- 端午の節句の1週間前に飾る。
1の春分の日を過ぎたら飾るというのが1番多いようです。
端午の節句も季節の節目なので、それでかもしれませんね。女の子もいるご家庭なら雛人形をしまって、兜を出すという感じでしょうか。
2のできるだけ早く飾る。これは、先手必勝という言葉からきているようです。
元々兜を飾るというのが、武家社会から生まれた風習なので、このように考えられているそうです。
3、端午の節句の1週間前に飾るというのは、兜などは端午の節句に飾るものだから、という考えからだそうです。
でもこれだと飾る時期が1週間程度で、なんだかもったいない気もしてしまいます。
飾る時期については地域性があり、ハッキリとコレ!といった決まりはないので、特に決まりのない地域では、3月下旬から4月上旬ぐらいまでに飾ると1か月は飾れるのでいいかもしれませんね。
ちなみに、私には弟がいたので、実家では、雛人形を4月3日まで出していて、3日に雛人形をしまって、そこに兜を出すというようにしていました。
端午の節句の兜や五月人形は何才まで飾っていいの?
兜は何才まで飾ってもいいのでしょうか?これにも地域性があるようです。
- 7才まで。
- 元服まで。
1の7才までというのは昔は乳幼児の死亡率が高く、江戸時代は「七歳までは神のうち」という考え方もあったことからだそうです。
2の元服まで、というのは武家社会では、数え年の12〜16才になると成人の服を着て大人の仲間入りをしていたそうで、そのためなのだそうです。
最近の傾向としては、小学校高学年から中学校ぐらいまで飾っているというご家庭が多いようですが、男の子が無事に成長するのを願って飾るものなので、何才までという決まりはありません。
私の実家では、未だに飾っています。弟も独立して家を出ていますが。兜を飾ると季節感も出ますし、いいと思います。
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端午の節句の兜の飾る方角は?
昔は床の間がある家がほとんどで、兜などはそこに飾っていたとそうですが、今の住宅事情だとなかなか床の間がある家ばかりではないですよね。
どのように飾ると良いのでしょうか。
飾る方角は?
雛人形は、南向きか、東向きが良いと考えられていますが、端午の節句での飾りには、特に決まりはないようです。
しかし、年配の方の中には北向きに飾るのを嫌がる方もいるそうなので、おじいちゃん、おばあちゃんから兜を頂いた場合には、飾る向きなどに拘りがないか、それとなく聞いてみるのもいいかもしれませんね。
飾る場所は?
飾る場所にも特に決まりはありませんが、やはり、床の間があれば床の間に飾るのが1番しっくりくるでしょう。
床の間がない場合には、家の中で、直射日光の当たらず湿気の少ない場所が適しています。直射日光が当たる場所や湿気が多い場所は兜が劣化しやすいので注意が必要です。
また直射日光が当たらないから玄関に飾るという方もいますが、実はこれも要注意。人の出入りがある玄関は、湿気を含んだホコリをかぶりやすい場所なのです。
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端午の節句の兜のしまう時期は?
雛人形は、3月3日を過ぎたら早くしまわないと婚期が遅れると言われていますよね。
兜の場合はどうなのでしょうか。
兜をしまう時期
兜をしまう時期に特に決まりはないようです。
雛人形のようにしまうのが遅くなると婚期が遅れるなどといういわれもありません。
兜は端午の節句が終わるとあまり意味が無いと考えられているので端午の節句が終わればすぐにしまっても問題ないそうです。
湿気が多いとカビなどの原因いなるので、5月中の天気の良い日にしまうという感じで良いと思います。
また、兜は和室の飾りとして一年中出している家庭も珍しくないそうです。
子どもが小さいうちは飾りとして出しておくのは危ないですが、ある程度大きくなったら飾りとして出しておくのもいいかもしれませんね。
兜のしまい方は?
端午の節句の時期にしか兜を飾らない場合、年間のほとんどの時期を保管場所に置いていることになります。
劣化させないためにも保管の仕方はとても重要です。片付けをするときにはできれば薄手の手袋をしましょう。
兜に直接触れると手垢や汗がつき変色などの原因になることがあります。
まず、兜に着いたホコリを払い、柔らかい布で汚れを拭いてから天然素材の紙や和紙で包みます。
人形用の防虫剤を少量入れて、収納します。収納場所はできるだけ湿気の少ない場所を選ぶようにしましょう。
まとめ
我が家には女の子しかいないので、兜については詳しく知りませんでしたが、雛人形よりも飾り方、しまう時期など決まりがなく、気軽で羨ましいなぁと思いました。ちなみに端午というのは、「月の端(はじめ)の午(うま)の日」という意味なのだそうです。これに「午(ご)」=「5」の語呂あわせが重なり、5月5日を、端午の節句と呼ぶようになったそうですよ。
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