結婚式の御祝儀袋の書き方って、よくわからないことが多いですよね。
夫婦で出席する時はどんな風に書くの?子供も招待されたら?
ご祝儀金額の気になる相場もチェックしてみましょう。
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結婚式の御祝儀袋の書き方と選び方で夫婦で招待されたら?
結婚式に招待されるのはうれしいものですよね。
新郎新婦の門出をお祝いして包む「ご祝儀」ですが、いろいろな決まり事やマナーがあり、知らないと大人としては恥ずかしい思いをするかも。
まずは、なかなか人に聞けないご祝儀に関する基礎知識をチェックしてみましょう。
ご祝儀袋の選び方
夫婦で出席する場合、相手(招待してくれた側)との関係や年齢によってどんな祝儀袋を選ぶかが違ってきます。
最近、ご祝儀袋もいろいろな種類のものが売られています。あなたが新郎新婦と友人や同僚の場合、年齢が若い場合などはパステルカラーの祝儀袋やポップなイメージのものでも構わないのですが、相手が職場の先輩、上役など目上の方の場合、白いものを選んだ方がよいでしょう。
そして結婚祝いに用いる祝儀袋は水引(紙製の紐で作られている飾り)は「結び切」のものを選びます。
固く結ばれていてほどけない結び切は、一度きりの結婚式に使われます。
「ちょうちょ結び」は何度もほどいて結び直すことができるので、何度あってもうれしい出産などのお祝いに使います。間違えたら大変!
また、一般的に水引は中に入れる金額が大きいほど豪華なものを使用します。
見た目だけは豪華にしたい、と中身が少ないのに水引のゴージャスな祝儀袋を使ってしまうとマナー的にはどうなの?という印象です。
だいたいの目安は、入れる金額の100分の1程度の値段のご祝儀袋が良いとされています。
親族の結婚式に夫婦で招待された場合など、高額を包むときにはお祝い感溢れる豪華な水引の祝儀袋を選びましょう。
ご祝儀袋の書き方
祝儀袋が決まったら、いよいよ書き方です。
表書き
一番外側の部分(上包み)に、フルネームで名前を入れます。
毛筆や筆ペンなどを使い、楷書(くずしたり繋げたりせず、一画一画が離れている)ではっきり丁寧に書きましょう。
名目はあらかじめ印刷されているものが多いのですが、ない場合は自分で書きます。
「御結婚祝」など4文字になると、「死」を連想させ縁起が悪いため「寿」や「ご結婚祝い」など、奇数の言葉になるよう注意しましょう。
文字に自信がない!という人のために、祝儀袋の表書きを代書してくれるサービスもあります。
百貨店やネットで祝儀袋を購入すると無料で表書きを代筆してくれるというもの。
いただいたご祝儀袋をずっととっておく、という方もいますので、どうせだったら綺麗な文字のものを渡したい。そんな時はこのサービスを利用しない手はないですね。
参考サイト>>祝儀袋 代筆 サービス [Amazon]中袋
お金を入れる封筒、もしくは紙の包みです。表中央に金額を漢数字で書きます。
一万円 | 壱萬円(壱萬圓) |
---|---|
二万円 | 弐萬円(弐萬圓) |
三万円 | 参萬円(参萬圓) |
五万円 | 伍萬円(伍萬圓) |
七万円 | 七萬円(七萬圓) |
十万円 | 拾萬円または壱拾萬円(拾萬圓または壱拾萬圓) |
三千円 | 参阡円(参阡圓) |
五千円 | 伍阡円(伍阡圓) |
裏の左下に住所、名前(代表者のみでも連名でもOK)を書きます。これが入っていると当日の受付担当者や新郎新婦が整理しやすくなります。
使う筆記用具
表書き、中袋とも薄墨、万年筆(不祝儀の時に使う)、ボールペン(事務的な印象)はNGです。毛筆や筆ペンを使用しましょう。中袋はサインペンなどでもOKです。
ご祝儀のマナー
他にもご祝儀に関するマナーをご紹介します。
新札を使う
結婚式は事前に日程を知らされているものなので、銀行などで新札を準備しておきましょう。「良い知らせに備え準備していました」という意味合いがあります。
逆にお葬式などの不祝儀は、突然のことなので「準備していました」では失礼にあたります。新札ではなく折り目のついたお札を使うのがマナーとされています。
以下の2点。
(1)お札にアイロンをあててできるだけきれいな状態にして包む
(2)会場(ホテルなど)のフロントで換えてもらえるか確認してみる
お金の入れ方
中袋を開いたときに、お札の表(肖像が印刷されている面)が上になるように入れます。 最終的に、ご祝儀袋(上包み)の表にお札の表がくるようにします。
この時に注意したいのが、上包みの折り上げ方。
結婚式のようなお祝いごとでは「幸せをもらい受ける」という意味で、上向きに折り返されている方を表に重ねて水引きを通します。
ちなみに、下向きを表にするのはお悔やみごとの場合です。ここも間違うと失礼にあたるので気をつけましょう。
袱紗(ふくさ)を使う
当日は祝儀袋を袱紗に包んで持参し、受付で「本日はおめでとうございます」「お招きいただきありがとうございます」と挨拶し、名前を相手に読めるように向けて渡します。
ほこりを避け、清い状態で渡すという意味合いもあり、袱紗を使うのがマナーです。ハンカチや小さめのクリアファイルなどでも代用可能ですが、ずっと使うものなので用意しておくとよいでしょう。
かばんやポケットからそのまま出したり、買った時のビニール袋から取り出したりするのはスマートとは言えません。
包み方も決まり(左→上→下→右の順)がありますので参考にしてください。(弔事では包む順番が逆になります)
夫婦で招待された時の祝儀袋の書き方
夫婦で呼ばれている場合のご祝儀、袋には連名で妻の名前も入れるべき?それとも夫のみでよいのか?
また、どんなふうに書けばよいのでしょうか。
連名で書く場合
中央に夫のフルネームを書き、高さを揃え、妻の名のみを夫の名の左側に書きます。
名字を中央に、下の名前は夫婦で均等なバランスになるよう書く、という説もあります。
夫もしくは妻(代表者)の名前のみの場合
招待する側は夫婦での出席と把握しているので、夫側の結婚式なら夫の名前のみで妻の名は書かない。
これは家長の名のみでよい、という考え方によるもの。妻の名は書かない=奥ゆかしい奥様という印象のようです。
ちょっと年配の世代の考え方かもしれません。
調べてみたのですがどちらかが正しい、間違いというのはないようで、マナー本はどちらの書き方も載せているものが多いようです。
招待状が連名で届いているなら、祝儀袋も連名でという考え方もあります。
ただ年代、地域によってご祝儀に関する風習やマナーが違うので、気になるようでしたら年長のご親族、ご近所の知人などに聞いてみるとよいですね。
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ご祝儀袋の書き方 子供も出席する場合
親族であったり、家族ぐるみでのお付き合いがあったりする人から「ぜひお子様も」と招待されたら。ぜひ家族で出席してお祝いしたいものです。
子供が出席する場合、やはりご祝儀袋の書き方にもポイントがあります。
子供も出席する場合のご祝儀袋の書き方
上包みのスペースにもよるのですが、複数名でご祝儀を包む場合、名前を連名で書くのは3名が限度です。
夫婦と子供一人のばあいは、夫婦連名の書き方と同様、中央に夫のフルネーム、その左に妻の名前のみ、その左に子供の名前のみを書きます。
子供が二人以上いる場合は夫の名前を中央に書き、左に小さめの字で「他家族一同」と書き添えます。そして全員分の名前を別紙に書き、中袋に同封します。
こうしておくと招待した側に、実際当日に誰が来たかが分かりますね。
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ご祝儀の金額、夫婦で出席の場合の相場
ご祝儀袋の書き方は分かりました。
肝心のご祝儀の金額ですが、個人は何となくわかっていても、夫婦での出席や子供も呼ばれた時ってどのくらい包めばよいのでしょうか。
なかなか人には聞けない相場を探ってみました。
ご祝儀の金額・数と縁起
結婚式のお祝いでは、縁起を担ぐという意味でご祝儀は「奇数」枚入れるのが基本となっています。
偶数だと割り切れてしまうため、「別れる」を連想させることから結婚式では避けられているのです。
ただし、最近は「2」は夫婦をイメージするため良いとする考え方もあり、1万円札1枚、5千円札2枚で3枚の奇数にしてお渡しすることもあるようです。
年齢が若かったり、社会人になりたてで経済的に厳しく2万円しか包めない・・・という方も、縁起を担いで気配りをするとずいぶん印象が違うでしょう。
同じく偶数でも「8」は末広がりを意味し、ご祝儀で包んでも大丈夫という説があります。
「4」や「9」は、それぞれ「死」や「苦」を意味するため、ご祝儀の金額には使いません。
ご祝儀の金額・夫婦で呼ばれた場合
基本的には夫婦で招待された際のご祝儀の基準は「1人分の倍の金額」となります。
自分の立場、年齢、相手とのお付き合いの深さによっても変わってきますので注意してください。
友人の結婚式に夫婦で出席する場合
友人の場合、1人あたりのご祝儀の相場は2万円から3万円です。夫婦で出席するならその倍の4万円から6万円が基準となります。
しかし、先ほども述べたように結婚式の祝い事では、「奇数が吉、偶数は凶」と言われ偶数を避ける習わしがあります。基準額に近い奇数、この場合は5万円をご祝儀とすることが一般的です。
この5万円を基準として、相手との付き合い、年齢などを考慮し決めていきます。
お付き合いの度合いがそれほどでもないので5万円は多い気がする。でも3万円では少ないと思う
こんな時には3万円のご祝儀+1万円程度のプレゼントを後日贈る
自分の方が先輩で、5万円では少ない気がする。でも7万円は厳しいかな・・
こんな時は5万円のご祝儀+1万円相当のプレゼントを後日贈る
親族の結婚式に夫婦で出席する場合
招待されたのが親族であったとしても、夫婦で出席の場合「1人分の倍」がご祝儀金額の基準となることに変わりはありません。
親族への1人あたりのご祝儀相場は3万円から5万円となりますので、夫婦で招待された場合は倍の6万円から10万円が基準となります。
この場合も、年齢や普段からお付き合いがあり仲が良いかなどの関係性を考慮し金額を決めますが、親族の中でご祝儀に関して話し合いがなされていることもあったりします。
迷ったら両親に相談してみるのもよいでしょう。
ご祝儀の金額・子供はいくらくらい?
基本的に、未成年の子供が招待された場合は親が一緒にご祝儀を包むことが多いようです。主に食事の料金を考慮して決めますが、子供の年齢によって包む金額が異なります。
0歳から2歳→赤ちゃんの場合は席や食事が不要なので、ご祝儀も必要なし
3歳から6歳→幼児用の食事等を考え5000円から1万円
小学生→お子様用の食事を考え1万円
中学生→食事により1万円から2万円
高校生→大人と同様の食事と考え2万円
結婚式に子供が列席すると、場も和みますし親族であれば久しぶりに集まれることで喜びも倍増します。
出費は大きいかもしれませんが、ここはお祝いと思って、楽しく出席してきてください!
まとめ
もらう側は一生に一度のご祝儀袋。お祝いの気持ちを込め、マナーを守って渡しましょう。