節分が近づき、コンビニで恵方巻のポスターが目に付くようになってきました。
今年の恵方、どの方角か知っていますか?そもそも恵方の決め方ってあるのでしょうか。
せっかくやるなら食べ方のルールもきちんと知りたいですよね。豆まきの由来もご紹介します。
今年は子供たちに聞かれてもばっちり答えちゃいましょう!
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節分に恵方巻を食べる時の方角とその決め方ってどうする?
全国区のメジャーなイベントになりつつある「恵方巻」。
今年はやってみよう!と思っているけれど、どっちを向いて食べたらいいのか知らない、というあなた。
年ごとに変わる恵方の方角は誰かが決めてるのか、だとしたら決め方ってどうやってるの?など気になることがたくさんありますよね。
恵方ってなに?
そもそも「恵方」とは、
陰陽道(おんようどう)でその年の福徳をつかさどる神である歳徳神(としとくじん)のいる方角のこと。
引用元: 大辞林 第三版より、出典:三省堂
万事に吉とされるこの方角は一年ごとに変わるため、恵方巻を食べる時に向く方角が毎年違うのです。
恵方は何事をするにもよい方角とされたので、昔は仕事始めである「鍬(くわ)始めの儀式」を恵方にある田畑で行ったり、年の始めに家から見て恵方にある神社や寺を参拝する「恵方参り」が行われたりしていました。
恵方巻きの方角は誰が決めているの?恵方の法則とは
それでは恵方って、毎年誰かが決めているのでしょうか?
実はそんなことはなく、ある法則に従ってすでに決まっているのです。
この法則さえ知っていれば、何年先の恵方でも分かってしまうんですよ。
恵方はその年の十干(じっかん)によって定められるのですが、もっと簡単に西暦の下一桁を見れば方角が分かります。
- 「1」と「6」→南南東微南(なんなんとうびなん)
- 「2」と「7」→北北西微北(ほくほくせいびほく)
- 「3」と「8」→南南東微南(なんなんとうびなん)
- 「4」と「9」→東北東微東(とうほくとうびとう)
- 「5」と「0」→西南西微西(せいなんせいびせい)
表にしてみると、恵方は実は4種類しかないこと、そしてこの4種類の方角を5年周期で繰り返していることが分かります。
つまり今年の恵方と5年後の恵方は同じ方角になります。毎年全く変わってしまうわけではないのですね。
この法則に照らし合わせると、2017年は下一桁が7なので「北北西微北」が恵方となります。
恵方巻きの方角の向きを簡単に決める方法は?「じゃあ、恵方の向きはどっち?」
恵方の決め方が分かったところで、実際に食べる時はどっちの方角を向いたらいいのか。
方位磁石があればすぐわかりますが、家にそんなものはないという方も多いですよね。方位を知る方法をいくつかご紹介します。
北極星を探す
ご存知の通り、北を指す北極星(こぐま座のポラリス)。夜であれば、黄色っぽく輝くこの星を探して参考にしてみるとよいかもしれません。
アナログ時計を使う
短針を太陽の方向に向け(太陽を直視すると目を傷めるので注意しましょう)短針と12時で作られる角のちょうどまん中の方角が「南」になります。※実際に計測するときは、時計は水平に保持してください。
方角の一つがわかれば恵方の向きもおのずとわかってきますので一度トライしてみてください。
引用元: カシオ腕時計マニアックス
スマホのアプリを使う
今いる位置の方位が分かるコンパスアプリや、ずばり恵方がわかるアプリもありますよ。
便利サイト
いま居る市町村名などを入力するだけで自宅を中心とした、その年の恵方を調べることができる便利なサイトもあります。
参考サイト>>今年の恵方は?時計をちょっと戻す
恵方の4つの方角を見てみると・・・例えば「南南東微南」であれば、ほぼ南といえますよね。
頭の中でアナログ時計の文字盤をイメージして、南を「6」とすれば、そこからちょっと針を戻した方角がだいたい「南南東微南」となります。
これらの方法を参考に、今年の恵方をご自宅で探してみてください!
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恵方巻の食べ方とルールの理由は?
さぁ、今年の恵方が分かりました。
恵方の決め方に法則があるように、恵方巻の食べ方にもルールがあります。
恵方巻の食べ方でのなるほどルールとは
恵方巻は、その年を幸せに過ごせるよう願いを込めて行われる風習です。
私は二十数年前に大阪出身の知人に初めて恵方巻を食べる時のルールを聞いた時、あまりの珍妙さに「本当にそんな決まりがあるの?」と疑ってしまいましたが、調べてみるとちゃんとした理由がありました。
恵方巻のルール
簡単に言うと、恵方巻を食べる時のルールは
「恵方を向いて、願い事を思い浮かべながら一人一本、切らずに無言で食べきる」というものです。
そして恵方巻で食べる巻きずしは
- 七福神にちなみ、7つの具材を使う
- 福を「巻きこむ」という意味で巻きずしを食べる
※太巻きを食べるようになったのは昭和初期からで、細巻きや手巻き寿司を食べるという人もいるようです - 縁が切れることを避けるため、切らずに食べる
とされています。
無言で食べるのは、しゃべると口から福が逃げてしまうから、と言われているそうです。
どうですか?すべてのルールに意味があるんですね。
恵方巻の起源
恵方巻って比較的最近全国に広まったような気がしますが、実は古くからある風習なんです。
諸説ありますが、江戸時代の後期に大阪の商人が商売繁盛や厄払いの意味を込めて始めたといわれています。
60秒で恵方巻のことがよくわかる動画を見つけたのでご紹介しますね。
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節分に豆まきをする由来は?
最近は節分と言えば恵方巻がクローズアップされていますが、豆まきにももちろん意味があります。
子供に「どうして節分には豆をまくの?」と聞かれて困ったこと、ありませんか?
節分とは
節分といえば2月3日のことと思いがちですが、実は年に4回存在します。
言葉の通り節分とは「季節を分ける」こと、つまり季節の分かれ目を意味します。
24節気では春、夏、秋、冬の年4回季節の変わり目である「立春」「立夏」「立秋」「立冬」があり、その前日が「節分」になるのです。
節分に豆まきをする理由とは
昔は季節の変わり目には邪気が入り込みやすいとされ、邪気を払い福を呼び込むため「追儺(ついな)」と呼ばれる宮中行事が大晦日に行われていました。これが節分のルーツとも言われています。
一方、昔、京都に鬼が出て人々を困らせていた所、神様からのお告げがあり、豆を鬼の目に投げ退散させたという話が残っています。
「鬼=魔」として「魔(ま)を滅(め)っする」という言葉から、一年を無病息災で過ごせるようにとの願いを込め豆をまくようになりました。
ただし、まく豆は炒ったものでなければいけません。
生の豆は、芽が出てきてしまいます。「魔」から目が出てくるということで縁起が悪いとされていて、このため豆まきには炒った豆を使わなければならないのです。
また、季節を春夏秋冬という順で呼ぶことからもわかるように、一年の始まりを春とする考え方があります。
これに沿っていうと、立春(2月4日)の前日である節分2月3日が年の最後の一日となりますね。
大晦日には大掃除を行い、その年の汚れをすべて落として新年を迎えるのと同じように、一年の災いや穢れを払う厄払いとして「豆まき」を行い、災いのない新しい年(=春)を迎えるという意味があるようです。
まとめ
2017年の恵方は「北北西微北」。
恵方巻のいわれをしっかり学んだので、家族で願いを込めてかぶりついてください!
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