結婚祝いで渡す祝儀袋って、ちゃんとした書き方を知っていますか?特に金額の書き方は独自の旧字体を使っているので馴染みがありません。
恥ずかしい思いをしないよう、祝儀袋に入れる金額や渡し方などマナーも知っておくと安心ですよね。そして気になるご祝儀の相場もチェックしましょう!
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結婚祝いの祝儀袋の書き方で金額をなぜ書くの?どう書くの?
結婚祝いで準備するご祝儀ですが、おうちで悩むのが祝儀袋の書き方。
正しい書き方を一度身に着ければ怖くありません!
結婚祝いの祝儀袋の書き方で金額をなぜ書くの?
ここで私のエピソードなのです。
結婚式の披露宴などに招待されて受付で記帳とお祝いの祝儀袋を手渡します。当日銀行員の友人に受付を任せました、彼は気を利かせてご祝儀袋の祝儀を中包みから出してすべてまとめて金額を集計してしまいました!
それはそれで良かったのですが・・・あとで気がつくと誰からいくらご祝儀を頂いたのかまるっきりわからなくなり両親は苦労したことがありました。
彼が集計するときに「誰からいくら頂いた」のか記帳していなかったのです!
祝儀袋の中包に金額を書いて頂いた方はわかるのですが、書いていない方もいてあとで当惑した両親は困り果てていました。
したがって、中包には必ず「金額を書く」ことをおすすめいたします。いくら銀行員だって若く経験も少ない私達ですので結果的に善意でしたことが迷惑を掛けた事になったのです。
ご祝儀袋の書き方・中包み(中袋)に漢数字で金額を書こう
中包み(中袋)は、表面の中央に金額を書きます。この時、漢数字を使うこと忘れないように。
参考:漢数字と旧字体
一万円 | 壱萬円(壱萬圓) |
---|---|
二万円 | 弐萬円(弐萬圓) |
三万円 | 参萬円(参萬圓) |
五万円 | 伍萬円(伍萬圓または五萬圓) |
七万円 | 七萬円(七萬圓) |
十万円 | 拾萬円または壱拾萬円(拾萬圓または壱拾萬圓) |
三千円 | 参阡円(参阡圓) |
五千円 | 伍阡円(伍阡圓) |
そして裏面左下に住所と氏名を書きます。都道府県、郵便番号も記載すると丁寧です。
この時、中包みにのり付けはしなくてもよいです。金額が大きい時や、市販の封筒タイプの中袋で「封」と印刷されている場合などは、のりで貼ります。
ご祝儀の金額について
二人の仲が割れないよう、「奇数」の金額を入れるのが良いとされています。また「4」は「死」を、「9」は「苦」を連想させるため好まれません。
最近は「2」は夫婦を表すためよい、とする考え方があったり、「8」は末広がりでOKとも言われています。
ただ気にする方もいるので、2万円を包むときも1万円札1枚に5千円札2枚で奇数の3枚にするなど、配慮することもあります。
祝儀袋の用語解説
ご祝儀袋を初めて手に取った時、いろいろ入っていて「これってどうなってるの?」って疑問に思いませんでしたか?
ここでは一般的なご祝儀袋がどんな風になっているか、解説します。
上包み
いわゆる一番外側の包み。ここにご祝儀(お金)を入れた中包みや中袋を入れ、水引をかけ、熨斗を添えます。
中包み(中袋)
ご祝儀を包む紙。市販のご祝儀袋にはだいたいこれかもしくは封筒タイプの「中袋」がついています。
水引・熨斗
水引(みずひき)と熨斗(のし)とは、共に贈り物につけられる飾りのこと。
水引は包み紙を結ぶ紙製の紐です。
結び方にさまざまな種類があり、それぞれ意味合いがあるのでふさわしいものを選びます。
熨斗は祝儀袋の右上についている飾り部分。アワビを熨(の)して乾燥させ保存食としたものを「あわびのし」といい、昔は長寿の象徴として、お祝いの贈答品として欠かせない物でした。現在ではこれを模したものが祝儀袋の右上に添えられています。
結婚式での祝儀袋の水引は「結び切り」か「あわじ結び」での結びを選び、水引の本数は祝いの5本より10本を選びましょう
ご祝儀袋の書き方・表書き
ご祝儀袋のことがわかってきた所で、いよいよ書き方です。
まずは表書きから。送り主の名前を書きます。
個人名の場合
水引の下に、名目(寿など)よりやや小さめの文字でフルネームで書きます。
連名の場合
名前を一緒に書くのは3名まで。目上の人が一番右、あとは順に左に書きます。友人の場合は五十音順にするとスマートでしょう。
4名以上の場合は代表者の名前を中央に書き、左側に「外一同」と書き添え、別紙に全員の氏名を書いて中包みに同封します。
夫婦での連名は夫のフルネームの左横に妻の下の名前を添えるか、名字を中心に二人の名前を同じバランスで書きます。
肩書を入れる場合
名前の右上に、やや小さめに肩書を入れます。
短冊が入っている場合
上包みの素材がつるつるしていたりして文字を書きにくい場合などについています。
短冊の中央よりやや下(水引の下にくるくらいの位置)にフルネームを書きます。短冊が2枚入っている時は、「二重の喜び」という意味で無地の短冊を名前を書いたものの下に重ねて使います。予備ではないので注意しましょう。
短冊は取れて誰のご祝儀かわからなくなってしまわないよう、のりや両面テープなどで軽く上包みにとめます。
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結婚祝いのご祝儀のマナー
結婚式に招待されたら最初に待っているのが受付です。
お祝いの気持ちを込めて挨拶し、ご祝儀袋を渡しますが書き方や渡し方など、マナーがたくさんあります。
知っておくと心強いですよ!
どんな祝儀袋を使ったらいいの?
文具店などで祝儀袋のコーナーを見ると、いろんな種類の祝儀袋が売られています。
用途によって形が違ったり、意味合いがあるので何でもよいという訳ではありません。一般に結婚祝いに使うご祝儀袋のポイントは2点。
1)水引は「結び切」や「あわじ結び」
固く結ばれていてほどけないため、一度きりにしたい結婚のお祝いはこれを使うのがマナー。
ちょうちょ結びはほどいて何度でも結び直せるため、出産など何度あってもうれしいお祝いごとに使うものなので結婚祝いには使いません。
2)金額とご祝儀袋がつり合っていること
一般には水引が豪華なものほど入れる金額が多くなります。見た目だけは豪華に!と選んでしまうと恥ずかしい思いをすることに。
入れる金額の100分の1くらいの値段が目安とされています。
また最近はイラスト入りのものやパステルカラーのポップなご祝儀袋もありますが、目上の相手や先輩の結婚式では砕けすぎた印象になってしまいますので、白のものを使った方がよいでしょう。
結婚祝いの祝儀袋には新札を入れる
結婚式は事前に知らされているものなので、銀行で新札を準備しておきましょう。
「あなたの幸せを待っていました、良い知らせに備え準備していました」という意味合いがあります。
逆にお葬式などぼ不祝儀は、突然のことなので「準備していました」では失礼にあたるため、新札ではなく折り目のついたお札を使うのがマナーとされています。
うっかり新札を準備し忘れてしまったら、お札にアイロンをあててできるだけきれいな状態にして包むか、会場(ホテルなど)のフロントで換えてもらえるか確認してみましょう
文字は毛筆、筆ペンで書く
特に表書きは筆文字で書きます。受付の人や新郎新婦に読みやすいよう、楷書体(続け字にならず、一画一画を離して書く)で濃くはっきりと書きましょう。
中袋はサインペンでも大丈夫ですが、薄墨のもの、万年筆(お悔みに使います)、ボールペン(事務的な印象になります)は避けましょう
お金の入れ方
中袋を開いたときに、お札の表(肖像が印刷されている面)が上になるように入れます。 最終的に、ご祝儀袋(上包み)の表にお札の表がくるようにします。
この時に注意したいのが、上包みの折り上げ方。
結婚式のようなお祝いごとでは「喜びは天を向く」「幸せをもらい受ける」という意味で、上向きに折り返されている方を表に重ねて水引きを通します。ちなみに、下向きを表にするのはお悔やみごとの場合です。
袱紗の使い方
ご祝儀を持参する時はほこりを避け、清い状態で渡すという意味合いもあり、袱紗(ふくさ)を使うのがマナー。かばんやポケットからそのまま出したり、買った時のビニール袋から取り出したりするのはスマートとは言えません。
ハンカチや小さめのクリアファイルなどでも代用可能です。
包み方にもルールがあります!
袱紗の中央よりやや左にご祝儀袋を置き、左→上→下→右の順で包みます。弔事では逆になるので気をつけましょう。
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ご祝儀の金額、相場っていくらくらい?
お祝いは新郎新婦への気持ちで、金額ではないのですがやはり相場が気になるもの。
みんなだいたいどれくらい包んでいるものなのでしょうか?
ご祝儀の相場って?
地域や年齢、新郎新婦とのお付き合いの程度によって違ってきますが、大体の相場はこんな感じです。
友人、後輩→3万円から(20代など年齢が若い、レストランなど会場によっては2万円のことも)
先輩→3万円、5万円
夫婦で出席の場合→5万円から
金額に関するQ&A
ご祝儀の金額について、こんなお悩みもありましたのでご紹介します。参考にしてみてください。
ご祝儀で2万円では最低ラインに消えてしまって「お祝い」部分がないことに。
2万円にするなら気持ちだけでもプレゼントを後日渡したりすればよいのでは?
友人の結婚ラッシュで辛いですよね・・・2万円でも問題ないと思います。お札を3枚にしたり気配りを忘れずに。
今後の友人としての付き合いもあるので、3万円包んでおけばよかったと後悔しています。
衣装は着回すなどして、ご祝儀に予算を回した方がいいと思います。
まとめ
新郎新婦を気持ちよくお祝いするためにも、正しいご祝儀マナーを身に着けてお呼ばれ上手になりましょう!